オンラインでのパーソナルカラー診断がができないごく当たり前な理由

kazuworks

2022年03月23日 12:53

あまり誰も語らない、オンラインでのパーソナルカラー診断がができないごく当たり前な理由を少しだけ解説しましょう。



オンラインでカラー診断を行うということは、

●カラー診断を行う側
→受ける人の部屋や場所の光的環境を把握できない。
つまり、色彩学的に言う、どの程度の色温度の照明か、どの方角からの窓の自然光か、順光か逆光か。
→受ける人の使用PC端末を把握できないし、管理できない。
利用プラットフォーム(OS)で色表示は異なります、また利用ブラウザ、利用リモート会議ツール、PC端末内蔵カメラ、外付けカメラ、で色は異なって見えます。
→受ける人の使用PC端末の色彩的スペックを把握できないし、管理できない。
PCのグラフィックボードやPC自体の持つ色域の特性はわかりません。
→受ける人の使用PC端末の適正かどうかを把握できない。
PCはメーカの個体差で、経年劣化で、工場出荷時とは色が変化します。
また工場出荷時が色が適正であったかも、メーカーで差があります。

●カラー診断を受ける側
上記のような理由から、例えばZOOMのように双方向で画像を視聴していても、カラー診断を受ける側の人が、どのような色にカラー診断を行う側の担当者に見えているかは全くわかりません。

つまり、ネットを介して双方が全くお互い見ている色の本当の色がわからないのです。
それは、「大丈夫だろう」と言う楽観論で、オンラインでのパーソナルカラー診断は行われていますが、100%大丈夫ではないのです。

例えば双方で、同じ管理されたPCを使い、等しく管理された照明環境で行っても、疑義は残ります。
それほどPC端末、カメラ、モニターといった機器を通した色のやり取りは難しいのです。

それを知ってか知らずか、平気で日本国中でいとも簡単に、パソコンやスマホで、オンラインでのパーソナルカラー診断が、しかも結構有料で行われているだけでなく、「オンラインカラー診断士」と言うような名称で資格ビジネスまで始まっていることは、ただただ恐ろしいの一言です。


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