パーソナルカラー診断はお客様に誠意を尽くすと基本に忠実な標準光を使う結論に

kazuworks

2023年10月18日 19:31




イルドクルールのパーソナルカラー診断に、色が正しく見える演色性Ra99AAAの非LED色評価用という、国内外最高レベルのスペックの専門性の高い特別な照明を、「なぜ、そこまで必要なのか?」のご質問を多くいただきます。

昔は、どこのカラースクールも厳格な教育を行っていましたので、日本どこに行ってもパーソナルカラー診断は素顔で、自然光を採光として取れる場所に限って行われていた記憶があります。

もし、手を抜いて、メイクをしたままのクライアントをカラー診断するようなことがあると、「どこの学校の、誰がそのような指導をしたのか」問い詰められてもおかしくない空気はありました。それほど、ピリピリとした専門分野ならではの緊張感がありました。

しかし、今はもう把握できないほど、カラー診断の手順を教える個人的な講師や業者が台頭。また、(検定が悪いと言うのではないのですが)パーソナルカラーの検定というものができてしまって以来、検定のテキストの範囲だけでプロを名乗る人が増え、実技の指導無しで、指導いただく師範不在でテキストが先生がわりで、(検定試験にパスしただけで)プロのカラーリストを名乗る方もいらっしゃると言う情報も。

そのような混沌としたパーソナルカラー界の状況の中、本来は最新の色彩調和理論に則ったパーソナルカラー理論があったところを、異なった解釈や、一部の裏付けのない解釈のもと、パーソナルカラーの理論が、あってはならない多様な解釈のもと、いろいろなパーソナルカラー診断ができてしまっています。

そこには、解釈が異なるので、「メイクは取らずにカラー診断はできる」「カラコンのままでカラー診断はできる」「どのような光の下(素性のわからない光)でもカラー診断はできる」「色票(カラードレープ)は使わなくても見た目でカラー診断はできる」「インターネット等の利用で遠隔地の人もカラー診断はできる」「メールに画像を添付してもらえばカラー診断はできる」ほか、本当に把握できないほど多様化しています。

中には「パーソナルカラーは結構変化するので、2年おき程度に(うちに)カラー診断を再診する方が良い。」と、びっくりするような乱暴な持論を述べる業者まで現れました。

まさにカオスです。

ただ、そのほとんどが、きちんと色彩や光学、物理、ほか関わる専門を修めていれば、また、一般的な他業種の色彩の現場を踏んでいれば「おかしい」と気付く次元のこと。
逆に、浅い知識や少ない経験しかない方々が、パーソナルカラー診断や理論を軽んじている気がします。

話を元に戻せば、イルドクルールが、頑なに基本にこだわるのか、また、照明に「最高品質(色温度管理の可能な色の正しく見える尺度の演色性Ra99AAAは国内外最高スペックです/2023年10月調べ)」にこだわるのかですが、それは、楽しみにパーソナルカラー診断においでいただくお客様への誠意と責任です。

イルドクルールのパーソナルカラー診断で、お客様に、
「お客様はウインタータイプ、かもしれませんが、そうでないかもしれません。」
とか、
「お客様はウインターのような気がしますが、でも数年後はオータムに変わるかもしれません。」
と言うカラー診断はできないのです。

カラーリストは、慎重にお客様の個性の分析を行い、判定を出します。
ただ、その判定は、
「お似合いになる」と言う主観的なものでなく、
一つ一つの診断プロセスのもと、判定をお伝えしご提案差し上げるのです。

そこに、後から、
「メイクをなさっていたから判定がおかしかったかもしれない」
とか、
「会場の照明が悪かったから、他では覆るかもしれない」
「私は細分化したパーソナルカラー理論肯定なので、4シーズンとは結論は合致しない」
と言う無責任なことは言えないのです。

もちろん、人が行うカラー診断は、医療と同じく100%の正解はないでしょう。
ただし、イルドクルールは、より良い答えを導き出し、より良い提案をし、お客様にベストな色彩活用をしていただくために、訓練と研鑽を積み、考えられる最高の条件の場所をつくり、パーソナルカラーに基本通りに何一つ省略せず、誠心誠意でカラー診断を(ごく当たり前に)責任感を持ってあたっています。

ですので、色が正しく見える照明も、お客様への責任を考えれば、投資して設備して当たり前の大前提のことと考えています。



今日は、イルドクルールに熱心に学びに来ていただいているプロのカラーアナリスト養成コースの生徒の皆様にそのようなことを伝えました。

皆さんは、しっかり長い時間をかけて直に師範から学び、診断に適したベストな照明も設備し、そして実習も積極的に重ねてこられた。
本当に真剣に勉強していらっしゃる、その自負を持ってください、とお伝えしました。

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